本当は分かっていた、めぐみの言いたいこと。

女性にモテるからやめておけということだろう。

でも、それは違う。

 ただ話しかけてくれただけの関係だ。

 自分の弁当箱に手を付けて、箸を持ち、口内におかずを運んだ。

 お昼休みが終わり、授業が始まった。

「……ここのところはこの公式を使って行うから。練習問題解いてみて」

 私は先生の言った言葉は聞こえていたが、シャーペンを持って開きそうで開かない目を開くように力強く目を開かせようとした。

「……っ……」

 私は教科書にある練習問題を見ていたが、右手に握っていたシャープペンが落ちそうになり、顔を下に向いていたが起きた。

 それでも、眠りは収まらず、もう目を瞑りそうになっていた。

「うーん………」

 私は独り言を呟いていたら、どこからか声がした。

「うーん……っ……」

 私はガバッと起き上がり、周りには誰もいなかった。

「え? 授業は?」

 私は周りを見渡したら、誰かの声がして、振り向くと、そこには…

「…あっ、きよし」

「なんで、みんないないの?」

 後ろの方の席に座っていたきよしは立ち上私の席に歩いてきた。

「な、なに?」