「そうだね、好きだよ」




って。




「え?誰が?誰を?!」



「愛のことを、だよ」




照れくさそうに下を向いた彼は耳まで真っ赤だった。





「私を?!蒼が?!」



頬をつねってみても痛かった。夢じゃない。




「夢じゃないよ。付き合って下さい。」




蒼の肩が雨に濡れていて寒いのか、



緊張からなのか、私には分からないけど



少し手が震えている手を見た。