『まだ帰らないの?』

「うん、ちょっとね…。こないだの広瀬さんの気持ちを考えてた。」

窓越しに堀くんと目が合った。

『え?』

数日たっていたから、すっかり忘れてくれたんだろうと勝手に思い込んでいた。


やっぱり堀くんにはごまかしなんて効かない。