相会い傘歌

「あのさ」

「……?」


……私?

私に話しかけてる?


「帰りずらいんだけど」

「えっ」

かえり…ずらい…?


「だから…」

「!」

察しが悪いといわんばかりに露骨に面倒くさそうな顔をする彼。

訳も分からずたじろいでいると、とうとう彼はこちらに向き直り私の正面まで接近してきた。


えっ……何!?

何か怒らせちゃった!?


──そして彼は、私の顔に自らの顔を近づけて言った。