親愛なる魔王の君へ#2~召喚されたので、魔王の側近になります!~

「え?猫が喋った……!?」

この声の主がケイだとすぐに気が付いたユウは、驚いた声を出した。

『そうだ。私は、ラウルに仕えるもの。お主、弓の扱いがとても上手いのだな。経験はあるのか?』

「……いえ。この世界に来てから、弓を扱うようになりましたね」

ユウに聞けば、この世界に来て、オスカーさんから弓の扱い方を教えてもらったのだと言う。それ以来、毎日弓の練習をしているのだそう。

『……そうか。ユウスケに、お願いがある。我が主……ラウルに、弓の扱い方を教えてやってほしい』

「え?」

僕とユウの声が重なる。ケイの方を見てみれば、ケイは僕を見つめていた。

『今は、自分に合う武器を探している途中だろう。弓も経験しておけ。ユウスケが良いならになるけどな』

「……俺は構わないけど……上手く教えられる自信はないよ。まだ、弓を扱い初めて数か月ほどだし……それに、オスカーさんのやり方になるけど……」

『構わん。お前のあの腕前なら、問題はない』

「……1回やってみます……」

ユウの言葉に、僕は「……じゃあ、お願いします……」と言う。

ユウによる弓術の特訓が、幕を開けた。