親愛なる魔王の君へ#2~召喚されたので、魔王の側近になります!~

ユウは、そう呟いた。どうやら、ルーチェの話を信じてくれたようだ。

「……次は、僕のことを話さないと」

ルーチェたちの話が終わったら、次は僕のことについてユウに話す。

実はこの世界の住民だったこと、小さい頃に魔法に巻き込まれて世界を渡ったこと、神様の力により元の世界に戻ってきたこと、今この世界で起こっていること、そして、その首謀者として黒斗が怪しまれていること。

「……まさか、ラウルが異世界人だったとは……それに、黒斗が……」

僕の話を聞いて、ユウは呟いた。その後、悲しそうな顔をする。そして、ユウは俯いた。

「……ラウル。俺は、元の世界に帰れんのかな?俺、早く元の世界に帰りたい。多分、もうラウルたちには会えなくなるだろうけど……それでも、俺は元の世界の生活が、好きだから」

ユウの表情と声に、僕の胸はチクリと痛んだ。

「……大丈夫だよ。僕らが、ユウスケさんを元の世界に返す」

ルーチェの言葉に、ユウは顔を上げる。

「だから、帰れるその日を楽しみに待ってて」

ルーチェが微笑むと、ユウは「……分かった」と頷いた。

『おい、ユウスケ』

その時、僕の隣に座って静かに話を聞いていたケイが、ユウに話かける。