親愛なる魔王の君へ#2~召喚されたので、魔王の側近になります!~

モンスターは、空気に溶け込むように消えていく。

「……うん、いい動きだ。多分、ラウルくんは……体力と技術さえあれば、剣とかも行けるタイプかな」

僕の後ろから、レオンさんのそう言う声が聞こえてきた。

僕がレオンさんの方を見ると、レオンさんは優しく微笑んでいる。

その後、レオンさんはオスカーさんに話しかけた。

「ラウル、お前は一体……」

レオンさんとオスカーさんが話しているのをぼんやりと見ていた僕に、ユウが話しかけてくる。

「……ちゃんと説明する。その前に、僕の知り合いに会ってほしいんだ」

ユウのことをルーチェたちにも知っておいてほしくて、僕はユウにそう言った。



「……そんなことがあったんだ……」

初めての任務が終わった後、僕はユウを連れてルーチェの住む館にやって来た。

館の一室、ルーチェの部屋に向かえば、アーサーとティム、そしてルーチェが部屋にいる。

3人に任務での話をすれば、ルーチェはそう呟いた。

「……あ、自己紹介がまだでしたね。僕は、ルーチェ・クロウディアです」

ルーチェが名乗ると、アーサーとティムも名乗る。その後、ルーチェは転生者であることをユウに話した。

ユウは、嘘でしょ、と言いたげな顔でルーチェの話を聞いている。

「……信じ難いけど、俺の学年の間でしか知らない話もいくつかあったし、信じるしかないか」