だから、僕は「信じるよ」と一言伝えた。ユウは、安心したような表情を浮かべる。
……本当に、黒斗は一体何者なんだろうか。
そんな会話をしていた時だった。足音が聞こえてきて、僕はふと足音がした方へと顔を向けた。
そこにいたのは、モンスターだった。モンスターは、僕らを見つめている。
……嘘でしょ……!?
「……」
僕はユウの前に立って、すぐに動けるように体制を整えた。
「――!」
この世界に来てから、もう何度も口にした魔法の詠唱をすれば、僕の手のひらに生まれた炎から、いくつもの炎がモンスターに向かって飛んでいく。
その炎は、すべてモンスターに当たることなくモンスターの近くの地面に当たって弾けて消えていった。
「……やっぱり、魔法のコントロールは苦手だな……」
一度放った攻撃魔法の軌道を変えたりするコントロールが、僕は苦手だ。発動するまでは、簡単に出来るのに……。
「ラウル、さっきのそれって……」
僕の後ろから、声が聞こえてくる。僕はモンスターから目を離すことなく「魔法だよ」と一言返す。
「だよね。魔法って、魔力がないと使えないんじゃ――」
「……後で説明する。ユウは、下がってて。下手に動かない方がいいかも」
……本当に、黒斗は一体何者なんだろうか。
そんな会話をしていた時だった。足音が聞こえてきて、僕はふと足音がした方へと顔を向けた。
そこにいたのは、モンスターだった。モンスターは、僕らを見つめている。
……嘘でしょ……!?
「……」
僕はユウの前に立って、すぐに動けるように体制を整えた。
「――!」
この世界に来てから、もう何度も口にした魔法の詠唱をすれば、僕の手のひらに生まれた炎から、いくつもの炎がモンスターに向かって飛んでいく。
その炎は、すべてモンスターに当たることなくモンスターの近くの地面に当たって弾けて消えていった。
「……やっぱり、魔法のコントロールは苦手だな……」
一度放った攻撃魔法の軌道を変えたりするコントロールが、僕は苦手だ。発動するまでは、簡単に出来るのに……。
「ラウル、さっきのそれって……」
僕の後ろから、声が聞こえてくる。僕はモンスターから目を離すことなく「魔法だよ」と一言返す。
「だよね。魔法って、魔力がないと使えないんじゃ――」
「……後で説明する。ユウは、下がってて。下手に動かない方がいいかも」



