「……そいつは、弦木黒斗(つるぎくろと)って名乗っていたね」
聞き覚えのある名前に、僕は思わず「えっ……」と反応する。
「……弦木、黒斗……どこかで聞いたことのある名前だなぁ……聞いたのは前世だな。多分」
「……僕の、幼なじみと同じ名前……」
僕が何とかそう口にすると、皆の視線が僕に集まった。
「呪具をもらった後も、何回か……弦木黒斗と会っている。ルーチェの知り合いの、あの双子に渡したあの手紙。文を書いたのは、弦木黒斗だよ。弦木黒斗に手紙を見せられたけど、なんて書いてあるのか、全く分からなかった。異世界の字って感じがしたなぁ……」
今、僕の心臓が早く動いている。脳裏に映るのは、僕の幼なじみの1人である弦木黒斗の顔。
同姓同名ってだけで、また別の人物である可能性だってあるはずなのに、ルシフェルさんと接触したとされる人物が、幼なじみの黒斗、であると否定出来ないのは、何でなんだろうか。
「……あの手紙は、僕が前世で暮らしていた世界にある言語で書かれていました。この世界には、決して存在するはずはない言語なので、ルシフェルさんと会った弦木さんは、恐らく異世界人でしょうね」
ルーチェがそう言うと、皆の視線は今度はルーチェに集まる。
聞き覚えのある名前に、僕は思わず「えっ……」と反応する。
「……弦木、黒斗……どこかで聞いたことのある名前だなぁ……聞いたのは前世だな。多分」
「……僕の、幼なじみと同じ名前……」
僕が何とかそう口にすると、皆の視線が僕に集まった。
「呪具をもらった後も、何回か……弦木黒斗と会っている。ルーチェの知り合いの、あの双子に渡したあの手紙。文を書いたのは、弦木黒斗だよ。弦木黒斗に手紙を見せられたけど、なんて書いてあるのか、全く分からなかった。異世界の字って感じがしたなぁ……」
今、僕の心臓が早く動いている。脳裏に映るのは、僕の幼なじみの1人である弦木黒斗の顔。
同姓同名ってだけで、また別の人物である可能性だってあるはずなのに、ルシフェルさんと接触したとされる人物が、幼なじみの黒斗、であると否定出来ないのは、何でなんだろうか。
「……あの手紙は、僕が前世で暮らしていた世界にある言語で書かれていました。この世界には、決して存在するはずはない言語なので、ルシフェルさんと会った弦木さんは、恐らく異世界人でしょうね」
ルーチェがそう言うと、皆の視線は今度はルーチェに集まる。



