「……あれ?杖は?それに、この感覚……」
「杖に封じられていた魔力が、ラウルさんに戻ったんですよ」
いつの間にか近くにいたアレンさんが、そう言った。
「え、アレン?どうして、アレンがこんなところにいるんだ?」
「あ、お兄ちゃん!久しぶりだね」
アーサーの姿を見るなり、アレンさんはアーサーに向かって手を振る。
ん?お兄ちゃん?
「あぁ、アーサーとアレンくんって、兄弟なんだよね」
状況を把握出来ずにいた僕に、ティムが説明してくれた。
「なるほどね。それで、アレンさん……さっきの言葉の意味を教えてほしいんですけど……」
「ラウルさんが持っていた杖は、ラウルさんの魔力を封印していたものでして……杖が壊れたことにより、封印されていた魔力が元に戻ったということです。詳しいことは、俺にも分かりませんが……まぁ、魔力が覚醒したってところですかね」
僕の魔力を、封印していた……?
アレンさんの言葉に何か引っかかったけど、アレンさんも詳しくは分からないと言っているし、今は聞かない方がいいのかもしれない。
でも、魔力が戻ったってことは……ルーチェの魔法薬を必要としないで魔法が使えるってことだよね?
……これからが楽しみだ。
「杖に封じられていた魔力が、ラウルさんに戻ったんですよ」
いつの間にか近くにいたアレンさんが、そう言った。
「え、アレン?どうして、アレンがこんなところにいるんだ?」
「あ、お兄ちゃん!久しぶりだね」
アーサーの姿を見るなり、アレンさんはアーサーに向かって手を振る。
ん?お兄ちゃん?
「あぁ、アーサーとアレンくんって、兄弟なんだよね」
状況を把握出来ずにいた僕に、ティムが説明してくれた。
「なるほどね。それで、アレンさん……さっきの言葉の意味を教えてほしいんですけど……」
「ラウルさんが持っていた杖は、ラウルさんの魔力を封印していたものでして……杖が壊れたことにより、封印されていた魔力が元に戻ったということです。詳しいことは、俺にも分かりませんが……まぁ、魔力が覚醒したってところですかね」
僕の魔力を、封印していた……?
アレンさんの言葉に何か引っかかったけど、アレンさんも詳しくは分からないと言っているし、今は聞かない方がいいのかもしれない。
でも、魔力が戻ったってことは……ルーチェの魔法薬を必要としないで魔法が使えるってことだよね?
……これからが楽しみだ。



