なんとか体育館について自分のクラスの席に座る。
仲のいい子はみんな違うクラス。
はあ…とため息まじりに俯いていたら
フワッとまたさっきと同じ匂いがした。
「あっ」
隣りに座っていたのは
さっきもみた男の子。
お互いに気付いてビックリしていたら
男の子はニコッと笑って話し掛けてきた。
「さっき外でもすれ違ったよな?名前何ていうの?あっ!俺は市川陽斗!」
顔に似合う高めの声。まだまだ中学生に近くて人懐っこい少年。
「相川晴奈です。」
陽斗の笑顔につられて笑顔になった。
それからも入学式が始まるまでずっと陽斗は話し掛けてきて
人見知りの私なのにずっと笑顔で答えていた。
「皆さん席についてください。」
知らない先生がそういったから
一番前の私たちはしふしぶ話すのをやめて前を向いた。
校長先生の話は中学生のときより長々していて
眠気が襲う時間。
みんなウトウトしかけていた。
急に左肩が重くなったと思ったら
陽斗がもたれかかって寝ていた。
少し焦ったけど
さっきより近付いた甘い香りは私を落ち着かせた。
あどけない寝顔で
同じ年とは思えないくらい可愛い陽斗。
こんな弟いたらいいのになあ…
私はそんなコトを思いながら入学式が終わるまで
陽斗が起きないようにジッとしていた。
仲のいい子はみんな違うクラス。
はあ…とため息まじりに俯いていたら
フワッとまたさっきと同じ匂いがした。
「あっ」
隣りに座っていたのは
さっきもみた男の子。
お互いに気付いてビックリしていたら
男の子はニコッと笑って話し掛けてきた。
「さっき外でもすれ違ったよな?名前何ていうの?あっ!俺は市川陽斗!」
顔に似合う高めの声。まだまだ中学生に近くて人懐っこい少年。
「相川晴奈です。」
陽斗の笑顔につられて笑顔になった。
それからも入学式が始まるまでずっと陽斗は話し掛けてきて
人見知りの私なのにずっと笑顔で答えていた。
「皆さん席についてください。」
知らない先生がそういったから
一番前の私たちはしふしぶ話すのをやめて前を向いた。
校長先生の話は中学生のときより長々していて
眠気が襲う時間。
みんなウトウトしかけていた。
急に左肩が重くなったと思ったら
陽斗がもたれかかって寝ていた。
少し焦ったけど
さっきより近付いた甘い香りは私を落ち着かせた。
あどけない寝顔で
同じ年とは思えないくらい可愛い陽斗。
こんな弟いたらいいのになあ…
私はそんなコトを思いながら入学式が終わるまで
陽斗が起きないようにジッとしていた。
