お昼休み。
私が自販機で、お茶を買っていると智也先輩が現れた。
「果歩ちゃん!」
手をひらひらと振りながら近づいてくる、智也先輩。
「今日、僕と一緒に帰らない?」
「智也先輩、サッカー部は……?」
「今日は休みだよ」
「そうなんですか……」
「うん! だから一緒に帰らない? こないだ、お茶もお菓子もめっちゃ美味しいカフェ見つけたから、奢りたくて!」
「ええっ……!」
お茶もお菓子も美味しいカフェ、かあ……。
だけど、奢ってもらうのはなんだか悪い気がするっ……。
「智也!」
智也先輩とそっくりな声が聞こえてきた。
後ろからは、案の定楓也先輩が近づいてくる。
「な、なんだよ楓也」
智也先輩が、しぶしぶ応答した。
「サッカー部の顧問が、お前のこと探してたぞ」
楓也先輩がそう言ったことで、智也先輩が小さく舌打ちをしたのが聞こえた。
やっぱり様子が変……?



