雨の日は君の彼女

雨の音が聞こえる。

外はまだ5時だと言うのに、電気をつけていないと真っ暗だ。

そしてもう6月だと言うのにベストを着ていても肌寒い。

外は暴風警報が出ているようで、ここの自習室の窓もガタガタと揺れている。

なんだかんだいって、こう言う時の方が勉強に集中できるのだ。

私は時間も忘れて黙々とシャーペンを走らせる。




「、、、、かみ、、、、」


「三上蘭!」



驚いて、椅子から立ち上がった。

目の前には、最近パパになったらしい数学の先生がいて、背筋が凍る。



「すいません、なんですか?」



私が呑気にそんな質問をしていると、途中でそれどころでは無いことがわかった。

机についているライトの下にいたから、ここまで暗くなっているのがわからなかった。

そしていつもは数人利用しているここの自習室も私以外、誰もいない。


「暴風警報が出てるんだから早く帰ってくれ」


「あと残っているのは、お前と大会が近いバスケ部だけだ」


今日は水曜日で、基本的に部活のない日だったことから、人が少ないのだ。

状況を把握した私は急いで筆記用具を筆箱の中にしまい、教科書をたたむ。