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「……本当に大丈夫?」
「う、うん。大丈夫」
「無理しなくていいって言ったじゃん」
「でも、頑張りたいから」
翌朝、"友だち"から"彼氏"となった湊くんと一緒に、わたしは教室の前で深呼吸をしていた。
昨日クラスのみんなとあんな別れ方をしてしまったから、気まずくて仕方ない。
まずは昨日怒鳴ってしまったことを謝って、それからもう一度、湊くんが怖い人じゃないってことをわかってもらいたい。
時間はかかると思う。
もしかしたら全然うまくいかないかもしれない。
今までよりもっとクラスで浮いちゃうかもしれない。
だけど、このまま逃げ続けることなんてしたくないから。
わたしは絶対に諦めない。
それに、
「じゃあ、手繋ごうか?」
「え?」
「そしたら、安心できる?」
「……うん。ありがとう」
ギュッと繋いでくれたわたしよりも大きな手が、温かくて緊張をほぐしてくれるから大丈夫。
ガヤガヤしている教室のドアに、そっと手をかける。
隣を見上げると、わたしを安心させるように湊くんが微笑んでくれた。
「じゃあ、開けるね」
「うん」
ゆっくり、わたしはドアに手をかけた。
そして。
「お、……おはよう」
震える声で、わたしは湊くんと一緒に、新しい一歩を踏み出した。
──End.
「……本当に大丈夫?」
「う、うん。大丈夫」
「無理しなくていいって言ったじゃん」
「でも、頑張りたいから」
翌朝、"友だち"から"彼氏"となった湊くんと一緒に、わたしは教室の前で深呼吸をしていた。
昨日クラスのみんなとあんな別れ方をしてしまったから、気まずくて仕方ない。
まずは昨日怒鳴ってしまったことを謝って、それからもう一度、湊くんが怖い人じゃないってことをわかってもらいたい。
時間はかかると思う。
もしかしたら全然うまくいかないかもしれない。
今までよりもっとクラスで浮いちゃうかもしれない。
だけど、このまま逃げ続けることなんてしたくないから。
わたしは絶対に諦めない。
それに、
「じゃあ、手繋ごうか?」
「え?」
「そしたら、安心できる?」
「……うん。ありがとう」
ギュッと繋いでくれたわたしよりも大きな手が、温かくて緊張をほぐしてくれるから大丈夫。
ガヤガヤしている教室のドアに、そっと手をかける。
隣を見上げると、わたしを安心させるように湊くんが微笑んでくれた。
「じゃあ、開けるね」
「うん」
ゆっくり、わたしはドアに手をかけた。
そして。
「お、……おはよう」
震える声で、わたしは湊くんと一緒に、新しい一歩を踏み出した。
──End.



