「もう!二人とも!千春ちゃんがびっくりしてる!今は喧嘩してる場合じゃないでしょ!」
その時、美雨ちゃんがそう叫んで二人を止めてくれたおかげで
「ご、ごめん千春ちゃん」
「ごめんなさい……せっかく来てくれたのに嫌な思いさせちゃったわ……」
「あ、いえ……大丈夫です」
少し気まずい空気が流れてしまったものの、
「……お礼を言うのは、わたしの方なんです」
と切り出すと、みんなの視線が集まった。
「わたし、昔からずっとあがり症で。友だちもいなくて。中学に入学と同時に引っ越しが決まって、今度は新しい自分になれるかもって、今度は友だち作ろうって期待して意気込んでたんです。でもやっぱりダメで」
「千春ちゃん……」
「そんな時に湊くんと話すようになって、友だちになって。最初は金髪だしって思って怖かったけど、今は全然怖くなくて、こんなわたしにも優しくしてくれるんです。それがすごく嬉しくて」
あがり症のことを理解してくれて、美雨ちゃんとも出会わせてくれて。
「わたし、今すごく楽しいです。湊くんのおかげで、あんなに嫌いだった学校がほんの少しだけ好きになれたような気がします。だから、ありがとう湊くん」
そう笑いかければ、湊くんは照れたように
「こちらこそ」
と小さく返事してくれる。
その時、美雨ちゃんがそう叫んで二人を止めてくれたおかげで
「ご、ごめん千春ちゃん」
「ごめんなさい……せっかく来てくれたのに嫌な思いさせちゃったわ……」
「あ、いえ……大丈夫です」
少し気まずい空気が流れてしまったものの、
「……お礼を言うのは、わたしの方なんです」
と切り出すと、みんなの視線が集まった。
「わたし、昔からずっとあがり症で。友だちもいなくて。中学に入学と同時に引っ越しが決まって、今度は新しい自分になれるかもって、今度は友だち作ろうって期待して意気込んでたんです。でもやっぱりダメで」
「千春ちゃん……」
「そんな時に湊くんと話すようになって、友だちになって。最初は金髪だしって思って怖かったけど、今は全然怖くなくて、こんなわたしにも優しくしてくれるんです。それがすごく嬉しくて」
あがり症のことを理解してくれて、美雨ちゃんとも出会わせてくれて。
「わたし、今すごく楽しいです。湊くんのおかげで、あんなに嫌いだった学校がほんの少しだけ好きになれたような気がします。だから、ありがとう湊くん」
そう笑いかければ、湊くんは照れたように
「こちらこそ」
と小さく返事してくれる。



