「じゃあ今日は十五日だから……白咲、昼休みにノート返却するから職員室まで取りに来るように」
数学の授業の終わり、みんなのノートを回収した後にそう言った先生に反射的に顔を上げた。
担任の山田先生はたまにこうやって提出物の返却を出席番号順に当てて職員室まで取りに来させる。
大体はプリントなのに、よりにもよってノートの日に当たっちゃうなんて……。ついてないなあ。
クラスは三十五人いる。
三十五冊分のノートって、絶対重いじゃん……。
誰かに手伝ってって頼む?いや無理無理無理無理。
だけど先生に文句を言う勇気も無いわたしは諦めるしかない。
「あ……はい」
この教室と職員室、何回往復すれば終わるだろうかとため息をつきながら返事をした。
数学の授業の終わり、みんなのノートを回収した後にそう言った先生に反射的に顔を上げた。
担任の山田先生はたまにこうやって提出物の返却を出席番号順に当てて職員室まで取りに来させる。
大体はプリントなのに、よりにもよってノートの日に当たっちゃうなんて……。ついてないなあ。
クラスは三十五人いる。
三十五冊分のノートって、絶対重いじゃん……。
誰かに手伝ってって頼む?いや無理無理無理無理。
だけど先生に文句を言う勇気も無いわたしは諦めるしかない。
「あ……はい」
この教室と職員室、何回往復すれば終わるだろうかとため息をつきながら返事をした。



