レンズのむこう

しばらく呆然としたあと会長は目をもう一度パチクリとさせ大きな声をあげて笑いだした。


「やっぱり!やっぱりオモシロいよみことちゃんは!」

「なっ…!」

そう言って私に再び近づいてきた。


まるで獲物をみつけた豹のように目を輝かす会長に何かを感じとり、私は一歩一歩後ずさる。


だんだんと早くなる会長のスピードにはっとしてしまったと思ったけどもう遅い。



トンッとお決まりのように、背中が壁にくっついてジワジワと私の体温を吸収していく。


簡単に予想できたことなのに、それをさけきれなかった私は悔しさから下唇をかみしめた。