レンズのむこう

見事すぎて涙でてくる勢いだよ。




「だからみことちゃんにはなるべく関わらないようにしようって思ってた」


「その言葉そっくりそのままお返しします」


クスクス笑いながらなおも近づいてきる会長に間髪いれずにそう返す。



「だけどどうもみことちゃんは本気で俺のこと嫌ってるみたいだから」


「別に嫌ってはません。苦手なだけです。」


そう力強く返すと会長はいったん歩みを止めて目をパチクリとさせた。


「…ワォ。まさか…そんな答えが返ってくるとは思わなかったよ」


「そんな答えって?」


「いや…みことちゃんのことだから当たり前です!!って言われるかと思ってた…」


「なんでですか。よく知りもしない相手なのに嫌いようがないじゃないですか」


なに言ってんだこの人。
確かにタラシは嫌いだけどだからといって冬磨 太一という一個人を嫌ってるわけじゃない。


まだよく相手の情報をもっていないのに嫌うことは私のポリシーに反する。