レンズのむこう

そんなフラフラの私をよそに、会長はいつのまにかニコニコ笑って

「やっぱりオモシロいね。みことちゃん」
と、言ってきた。

えっ?今の会話のどこでそうなった?あれか?なんでやねんか?いやいやいやこんなんでお笑いとれたら世の芸人さんに悪いだろうよ。


私がは?と聞き返すと会長はなぜか静かに私に歩み寄ってきた。



「オレさぁぶっちゃけあんまり女子から嫌われたことないんだよね」


いきなり始まった自慢話に顎がはずれそうになる


「それでもさぁ時々いるんだよね。全く面識とかないのに俺を嫌ってくる子がさぁ」


「それはあなたの女癖知ってるからじゃ?」


「そう!まさにそれ!だけどねぇ~…ちょっと俺が優しくしたらコロッと俺に惚れるんだ。それで気づいたんだよ。結局はこの子達も俺の気を引きたかっただけで他の女子と同じなんだって」


「はぁ…で?それを私に語ってなんになるの?」


「ん?いやねぇ最初みことちゃんもその手のタイプの子かと思ったんだよ」



「つまり私が会長の気を引きたくてわざとツンケンした態度をとってたと?」


「うん」


「見事な勘違いですね」