「なんか、こういうのってデートみたいじゃない?」
皆上くんにほほえまれて、私は思わず手にしていたポテトを落としそうになる。
夜のファストフード店。テーブルに向かい合って座る私たち。
まわりからはカップルだって思われてるのかな?
ううん! それはいくらなんでも考えすぎだよね。
私と皆上くんは、ついこないだこうして知り合いになったばっかりなんだから。
でも、どうしてそんなドキドキするようなこと言うのかな……?
「あ、こんなところで会うなんてめずらしいな」
二週間前、もう夜の九時を過ぎたあたり。
塾の帰りにいつも立ち寄るファストフード店で、私は突然声をかけられた。
穏やかなまなざし、スラッと伸びた長い手足、少し明るめの茶色い髪。
はじめは誰だか分からなくて、私はそのひとのことをボンヤリ見つめてた。
「こんばんは、委員長。ビックリした? そうだよね、起きてるオレって珍しいでしょ?」
その言葉で、ハッと思い出す。
そうだ、このひと。うちのクラスの皆上くん――居眠り王子くんだ。
皆上くんにほほえまれて、私は思わず手にしていたポテトを落としそうになる。
夜のファストフード店。テーブルに向かい合って座る私たち。
まわりからはカップルだって思われてるのかな?
ううん! それはいくらなんでも考えすぎだよね。
私と皆上くんは、ついこないだこうして知り合いになったばっかりなんだから。
でも、どうしてそんなドキドキするようなこと言うのかな……?
「あ、こんなところで会うなんてめずらしいな」
二週間前、もう夜の九時を過ぎたあたり。
塾の帰りにいつも立ち寄るファストフード店で、私は突然声をかけられた。
穏やかなまなざし、スラッと伸びた長い手足、少し明るめの茶色い髪。
はじめは誰だか分からなくて、私はそのひとのことをボンヤリ見つめてた。
「こんばんは、委員長。ビックリした? そうだよね、起きてるオレって珍しいでしょ?」
その言葉で、ハッと思い出す。
そうだ、このひと。うちのクラスの皆上くん――居眠り王子くんだ。