『屋上で悠姫たちとごはん食べてるよ!』

返事をしてから数分後、屋上に
隼人くんがやってきた。


「いたいた。もう、探しちゃったよ。」

「だって、昼休みくるなんて
 聞いてないよ。しかも、いつも
お昼ごはんはここで食べてるから。」

「そうだったんだ。」

「うん。そういえばどうしたの?急に。」

「そうそう。俺、今日部活休みなんだ。だから梨桜、今日一緒に帰ろうぜ!」

「えっ?」

「だから,一緒に帰ろうって言ってるの。」

「あっ、ごめん…。今日は悠姫たちと帰る約束してるんだ…。」

ごめんね、隼人くん。
せっかく誘ってくれたのに…。

「あっ、そっか。」

隼人くんが残念そうな顔をする。

すると魅咲が

「梨桜、また今度にしよ。」

と言ってきた。

「え?だって前から約束してたじゃん?」

「いーの。せっかく下村の部活休みなんだしさ。だから下村、梨桜と一緒に帰っていいよ。」

「まじで!?いいの?」

「うん、いいよ。」

「やったあー!!
 じゃあ梨桜、放課後ここで
 待ってて。迎えにくるから。」


ちょっと待ってと言おうとしたら、隼人くんは嬉しそうに走っていってしまった。