「俺、ちゃんと美緒のこと見てたからなんとなく気づいてた。美緒が誰を見てるのかとか」
「……」
「美緒が超鈍感だってことも、わかってたから」
「勝手に決めつけないで」
「じゃあ、どうする?俺を選ぶ?」
そう言って彼はまた私の手をとろうとしたから、咄嗟に身を引いて逃げた。
またさっきみたいに抱きしめられるかもって思ったから。
「ほらね」
見透かしたように顔を覗きこまれた。
「それは」
「俺を兄貴だと思い込んでた時はずいぶん素直でされるがままだったけど?」
「……っ」
恥ずかしい、でもそう言われて冷静に思い返してみたら確かにそうだったのかもしれない。
彼を岳だと思い込んでいた時は、全然無防備で。
「私……」
「ほら、早く行きなよ美緒。じゃないと本気で抱きしめちゃうよ」
「ごめん、空くん」
「……」
「美緒が超鈍感だってことも、わかってたから」
「勝手に決めつけないで」
「じゃあ、どうする?俺を選ぶ?」
そう言って彼はまた私の手をとろうとしたから、咄嗟に身を引いて逃げた。
またさっきみたいに抱きしめられるかもって思ったから。
「ほらね」
見透かしたように顔を覗きこまれた。
「それは」
「俺を兄貴だと思い込んでた時はずいぶん素直でされるがままだったけど?」
「……っ」
恥ずかしい、でもそう言われて冷静に思い返してみたら確かにそうだったのかもしれない。
彼を岳だと思い込んでいた時は、全然無防備で。
「私……」
「ほら、早く行きなよ美緒。じゃないと本気で抱きしめちゃうよ」
「ごめん、空くん」



