なぜか彼氏が2人できちゃいました……。

私は空くんの腕を引き離し、フンッて鼻息荒く岳を睨み上げた。


「なによそれ、ヤキモチ?みっともなーい」


「誰が美緒なんかに妬くか」


「じゃあなにしにここにきたのよ?」


「は?知るかよ。もういい、授業が始まるから俺は行く」


岳は投げやりな態度でそう言って、クルッと踵を返して教室を出て行ってしまった。


はぁ、また彼を怒らせちゃったなとため息をこぼす。


すると空くんが片手で目元を隠しながらククッと笑い出した。


「美緒、何やってんだよ」


「……」


「せっかく俺が一芝居うって、2人がくっつくチャンスをあげたのに。ぜんぶ台無しにするなんて、2人ともどんだけ不器用なんだ」


何かおかしいと思ったらやっぱりそんなことを企んでたんだ


「あーあ、これで俺も美緒のことを綺麗さっぱり諦められると思ったのにな」


私の方を見ないで寂しげに呟いた。


「え……諦めるって」