「いや、いろいろヤバい。今日も鞄をあけたまま歩いてたし、その制服のネクタイだってだらしがない」
「そうかなー?」
首元の赤いネクタイを手鏡で見ると、確かに形が崩れている。
「おまけにロッカーや机の中は汚いし……まあ、いいや。キリがない」
私が不満げにぷうっと頬を膨らませていたら、もうそれ以上は言われなかった。
確かに私って普段から他の友達から見た目と違って雑、とか言われたりする。
けど、明るいとか優しいとかも言ってもらえるもん。
「岳が細かすぎるんだよー、小姑みたい」
「……」
私の反論に彼はちょっとひるんだ。
「はあ、小姑か……。
弟にも言われたな」
「弟、いるの?」
「ああ、おまえと似てるかも」
「そうなの?どんな子?」
「明るいのだけが取り柄で、いろいろいい加減だけど憎めなくて。ほっとけないやつ」
「そうかなー?」
首元の赤いネクタイを手鏡で見ると、確かに形が崩れている。
「おまけにロッカーや机の中は汚いし……まあ、いいや。キリがない」
私が不満げにぷうっと頬を膨らませていたら、もうそれ以上は言われなかった。
確かに私って普段から他の友達から見た目と違って雑、とか言われたりする。
けど、明るいとか優しいとかも言ってもらえるもん。
「岳が細かすぎるんだよー、小姑みたい」
「……」
私の反論に彼はちょっとひるんだ。
「はあ、小姑か……。
弟にも言われたな」
「弟、いるの?」
「ああ、おまえと似てるかも」
「そうなの?どんな子?」
「明るいのだけが取り柄で、いろいろいい加減だけど憎めなくて。ほっとけないやつ」



