なぜか彼氏が2人できちゃいました……。

ちょうどその時、岳が自分の席に戻ってきた。


「んなわけねーだろ」


眉間に皺を寄せて、本気で嫌そうな顔をされたからキャハハって笑った。


どうやらさっきの会話が聞こえてたみたい。


「ほら、今日は熱いのにしとけ」


「うん、ありがとう」


手渡されたのはホットのレモンティー。


やっぱり、私の体調をわかってるんだろうか、まさかね。


「なーんだ、違うんだ、つまんない」


後ろの席の心が私達を見てぼやきながら席を立った。


私は岳のクールな表情を見て、ふふって微笑む。


「なんだよ、気持ちわりーな」


「だって、またあんなこと言われたよ。多分、岳が私にだけ優しいからだね」


そう、彼は私以外の女子とはあんまり話さない。