凪は不思議なやつだ。
顔もかっこいいし、仕事もできるし、優しいし、ノリもいい。
女は絶対にほっとかないのに、なぜか彼女を作らない。
俺は贅沢だなと言ったけど、凪はいつも首を横に振ってこう言う。
『好きな子に振り向いてもらうよりも贅沢なことなんてないよ。』
それそうだろうと思うけど、それを口に出して言えないのは俺がそっち側ではないからだ。
凪と同じ立場ではないと言えない。
「日比谷先輩また今度合コンいきましょーねー!」
隣の瀬戸口がニコニコしながら凪にそう言う。
「お前は彼女をたいせつにしろっ!」
俺は瀬戸口の肩を軽く殴ると、わざとらしくいてててっと声を出した。
それにつられて凪が笑う。
凪の好きな人が、どんな奴かは知らない。
だけど、きっとこいつを虜にさせるくらいだから、いい人なんだと思う。
友人の幸せを願いながら俺は、結衣の手作りから揚げにかじりついた。
顔もかっこいいし、仕事もできるし、優しいし、ノリもいい。
女は絶対にほっとかないのに、なぜか彼女を作らない。
俺は贅沢だなと言ったけど、凪はいつも首を横に振ってこう言う。
『好きな子に振り向いてもらうよりも贅沢なことなんてないよ。』
それそうだろうと思うけど、それを口に出して言えないのは俺がそっち側ではないからだ。
凪と同じ立場ではないと言えない。
「日比谷先輩また今度合コンいきましょーねー!」
隣の瀬戸口がニコニコしながら凪にそう言う。
「お前は彼女をたいせつにしろっ!」
俺は瀬戸口の肩を軽く殴ると、わざとらしくいてててっと声を出した。
それにつられて凪が笑う。
凪の好きな人が、どんな奴かは知らない。
だけど、きっとこいつを虜にさせるくらいだから、いい人なんだと思う。
友人の幸せを願いながら俺は、結衣の手作りから揚げにかじりついた。

