晩餐を始めようか

緑ヶ丘高校のマネージャーの話を俺は1年のときから先輩たちから何度も聞いたことがある。
毎年入ってくる子は美人で、緑ヶ丘高校自体美女が多いということ。
俺はその時から彼女はいらないと言っていたので、あまり女子は気にしてこなかった。
それに、結衣は1つ下だから、2年になってから結衣の話を聞くようになった。
結衣のことを好きになってから、結衣が色んな人に連絡先を聞かれているのをたくさん見たことがある。
しつこい人は助けてやったけど、その度に結衣はほっと胸をなでおろす。
そして、少しだけいつも手が震えていた。
怖いんだ、と言われなくてもわかった。

「凪こそ彼女早く作れよ。お前この前合コン行ったんじゃねぇの?」
俺の話ばかりされて恥ずかしくなったので、俺は凪に話を振った。
それは凪も気がついていたけど、それ以上追求することなく、振られた話を広げてた。
「人数合わせね。何人か連絡先交換したけど全部未読にしてる。」