魔女さんとナイト

 どういうわけで村人から不当に扱われているのか。
 自分のせいで失った力は戻るのか。
 
 次々と質問されるので、私はとうとう全てを伝えざるを得なくなった。

「昔のことは、よく知りませんが」

 少なくとも、母の代から村の人から良く思われていないのは確かだった。魔女だから、それだけで村八分にするには充分な理由だ。

 だからまじないを使って家ごと隠していたけれど、先日の一件でほとんど力を使ってしまい、家の場所がばれてしまった。

 それからは入れ替わり立ち替わり、村人が来る。罵倒はまだ良い方で、石やゴミをぶつけられることもしょっちゅうだ。

 力が戻れば家を隠せるし、村人はやがて自分のことを忘れていく。
 けれど、いつ戻るかは分からない──。

 静かに聞いていたユリウスは、言った。

「すみません。オレのせいで」
「いえ。私が勝手にしたことなので気にしないでください。窓、ありがとうございました。悪いと思うなら、私のことは誰にも言わないで」

 すぐに出て行ってほしい。そのつもりで言った。
 けれど。

「じゃあ、オレがここにいます」