クローン人間の僕と人間の彼女

俺は一週間、毎日朋の所に通った。

でも、朋は相変わらずだ…。


「で、その後どうよ?」


最近、俺が心配なのか、ただ暇なのか、近藤がビールを持って、よくうちに来る。


「さぁ…?」

「上手く行ってないのか?」

「よく分からないけど…会って貰えなくて…」

「…何かやったのか?」

「いや、最後に会った時は普通だったんだけど…」

「俺も一緒に行ってみるかぁ」

「いえ、大丈夫です!」


俺は咄嗟にそう答えていた。別に近藤に遠慮して言った訳じゃない。


「お前、その子に惚れたな?」


近藤はそう言って笑うと、今度は真面目な顔をして言った。


「惚れるのはお前の勝手だ…。でも土地の事を忘れるなよ!」

「はい…」


今の近藤の言葉は、俺に重くのしかかる…。
今の俺は土地の事より、朋の事で頭がいっぱいだ…。

しっかりしないといけない…。


「そういえば功太は?」

「今日も用事があるって」

「ふ~ん…。最近付き合い悪いなアイツ。女でも出来たかぁ?」

「さぁ…」


そう言えば、入院中も殆ど顔を出さなかったよな、功太…。

まさか、朋と功太が…。
そんな訳ないか。二人は会った事も無いんだ。