クローン人間の僕と人間の彼女

「俺は今日退院したばかりなんだ。身体が辛いから、明日又来るよ…」

「分かったわ」


俺は朋を抱き寄せた。


「ちょっ、やめて」


朋は俺を必死に突き放す。


「じゃあ、又明日な」


俺は笑顔で言うと、呆然としている朋をそのままにして、部屋を出た。

こういう純粋で不器用そうな女は、少し強引にして、追わない方がいい。

功太との夜遊びが、役に立ちそうだ。


「じゃあ、明日又来ます。お邪魔しました」


そう言って玄関を出ると、わざと二階の部屋にいる朋を見ないで帰った。


家に帰ると功太が待っていた。


「上がれよ」


功太は家に入ると、俺は朋の事を話す。


「で、上手く行きそう?」

「上手く行かなきゃ、だろ?」

「そっかぁ…」

「だから、もう少し待っててくれ」

「分かった。けど、無理すんなよ?お前が死んだら、意味が無いだろ?」

「…あぁ」


重い空気の中、功太は心配そうな顔をしていた。


「でも俺の身体はポンコツだよ。もしダメでも…」

「バカ言うなよ!」

「わりぃ」


この日の功太は少し変だった。
昔からつるんでいる悪友だ。
何か感じていたのかもしれない…。