クローン人間の僕と人間の彼女

俺はそのまま横になり、眠りについた。

最近、眠れなかったから爆睡だ…。

12時間くらい経ち、目を覚まして携帯を見ると、近藤から電話が鳴っていた。


留守電のマークがついている。

俺は留守電を聞いた。


「もしもし。何やってんだぁ?電話くれよ」


俺は留守電を聞くと、すぐに近藤に電話した。


「もしもし、健治か?」

「何かあった?」

「それがよ、融資の件、上手くいきそうだ!しかもあの大東銀行から申し出て来たよ」

「…大東銀行?」

「あぁ。これから大東銀行の偉い奴と話してくるから、又明日行くよ」

「あぁ」


大東銀行は速水のスポンサーだ。

こんなに早く動いてくれた速水に心から感謝する…。

少しすると、今度は公衆電話から電話が鳴った。


「もしもし?」

「あっ俺、速水だけど。融資の話はいったか?」

「はい!ありがとうございます」

「なら良かった…」

「一体どうやって?」

「スポンサーを脅した。融資しなきゃ、オリンピックで泳がねぇって…。でも俺一人の力じゃねぇよ。他のメダル候補のクローンも何人かな…。だから、後は頼むぞ?」

「はい、頑張ります。後…この番号はどうやって…?」