クローン人間の僕と人間の彼女

「よう!B4の事、聞いたか?お友達から」


近藤が、いつもの様に俺に絡む…。


「…B4って何なんだよ?」

「……。おめぇよ、口の聞き方を考えろよ?この会社じゃあ、俺が例えお前より年下でも、俺が先輩だ!」


いつもヘラヘラしている近藤が、凄い目で俺を睨む。


「すみません…。B4って何ですか?」

「……。昼休み、顔貸せよ」

「昼休み…?」

「あぁ、昼休みだ」


そう言って又、近藤は居なくなった…。

昼休みに何があるんだ?
B4が分かるのか?


そして、昼休みを迎えた…。


「ちょっと着いて来い」


近藤の少し後を歩く。


「B4の事が分かるんですか?」

「いいから黙ってろ」


近藤が向かう先はh、功太がいつも向かう場所と同じだった。

近藤は5分くらい歩くと、ある部屋のドアの前で立ち止る。


「ここは窓が無いから、ドアを少しだけ開けて、そっと見るんだ…」


いつになく小さな声で近藤が言う。

その時、部屋の中から男の怒鳴り声が聞こえて来た。


「ほらほら、しっかり働けよっ!何やってんだよっ}


部屋をそっと開けると、そこには想像もしなかった光景が広がっていた…。