クローン人間の僕と人間の彼女

「俺達は、一心同体だろ?」


そう言って功太は笑った。

そうかも知れないな…。

辛い時とか、何も言わなくても必ずと言っていいくらい、功太は来てくれる。


「今日さ…、朋にキツク言った」

「……?」

「暫く会えないって言ったよ」

「朋ちゃんは、納得したのか?」

「多分な…。泣いてたみたいだけど」

「そうか…」

「これからは、仕事に生きるぜ!」


暗い空気を断ち切るように、俺は明るく言った。

功太も一緒になって盛り上がり、俺と功太はバカみたいに飲み明かした。

俺と功太は、いつの間にか眠ってしまい、家のチャイムの音で目を覚ます。

ーピンポン


「健治ぃー、誰か来た…」

「俺、無理…。功太出てくれよ…」

「ここ、お前んちだろぉ?」


俺は二日酔いで動けず、功太はブツブツ言いながら玄関へと向かった。

客人はどうやら近藤らしく、近藤の大きな声が二日酔いの俺の頭を直撃する…。


「よっ!何だ、二日酔いか」


そう言う近藤の手には、沢山のビールが…。

暫く酒を見るのも嫌だ…。


「ほら、飲むぞ?」

「勘弁してよ…」


項垂れる俺を見て、功太と近藤は笑った。