お兄ちゃんだと思っていた人たちに告白されてしまいました。

 しかも依蓮くんとは、き、キスまでしてしまって……。

 何がどうしてこうなってしまったんだろう……?


「……ま、莉茉!」

「はっ」

「何ぼーっとしてんの、莉茉」


 食卓を囲み、怪訝そうにわたしを見ているお母さんと、その隣で心配そうにするお父さん。


「あっなんでも……」

「さっきから全然箸が進んでないわよ?あんた、また甘いもの食べ過ぎてない?」

「そんなことないよ!今日はワッフル三個だけ」

「充分食べてるじゃない」

「だ、だってお父さんが買ってきてくれたから……!」


 お父さんが買って来てくれたワッフル、めちゃくちゃ美味しかった。おかげで一時的にさっきの事件のこと忘れられたけど、勢い余って三個も食べてしまった。


「あなた、あまり莉茉に食べさないでって言ってるのに」
「いやぁ、莉茉ちゃんがすごく嬉しそうに食べてくれるから、ついね」


 お父さんとお母さんは再婚して三年になるけど、今でもすごく仲が良い。
 お父さんは優しい人だし、今日みたいにお土産にスイーツをよく買ってきてくれる。