ハニーレモンとビターチョコ〜双子の兄の溺愛注意報〜



 だってド定番の甘酸っぱいベリーは絶対外せないけど、マンゴーのとろみのある甘さも捨てがたい。
 うーん、どっちかなんて選べないよ〜。


「――莉茉!」


 その声が教室に響いた瞬間、一斉に全員の視線が集中した。


「あ、亜蘭くん……!」


 突然の亜蘭くんの登場に、きゃあああ!という黄色い声が方々から聞こえる。
 みんなが亜蘭くんに釘付けになっている中、亜蘭くんは他の子に目もくれず真っ直ぐにわたしを見つめていた。


「早く来いよ」


 この状況で……!?
 めちゃくちゃ注目されちゃうじゃん!

 チラッとココちゃんの方を見たら小声で「頑張れ」って言われた。
 何を頑張ればいいの!?


「ほら、早く」


 もうっ、亜蘭くんの俺様!
 クラス中の視線を背中に受けながら、そろそろと亜蘭くんの元へと向かう。


「もう亜蘭くん!あんな風に呼んだら目立っちゃうじゃない!」

「嫌なのか?」

「亜蘭くんは既にファンクラブがあるくらい人気者なんだよ?誤解されちゃうじゃない」

「誤解されても良くね?」

「えっ?」

「本当に俺の彼女になれば誤解じゃねぇだろ」