身代わり婚だったのに、極甘愛で満たされました~虐げられた私が冷徹御曹司の花嫁になるまで~

 耀の寝室はグレーとホワイトを基調としたシンプルなインテリアで揃えられ、すっきりと落ち着いた雰囲気だ。
 許可をもらって掃除をしているので入るのは初めてではないが、今はいつもと全く違った部屋に見えてくる。

 ドアを閉めると耀は結乃を抱き上げ、広いベッドに横たえた。

 その慎重さがまるで大事な宝物を慎重に移動させているように思え胸の奥がキュッと締め付けられる。

 ベッドに身体が沈んだ途端、普段から感じている彼の香りが身体を包み完全に彼のテリトリーに引き込まれた気持ちになる。

 僅かに軋む音をさせながら耀はベッドに上がり結乃に覆いかぶさってきた。
 額にかかる髪をそっとかき分けると額に唇を落とす。目尻、頬、そして唇に何回も。

 耀の優しいキスに次第に力が抜けてくる。そのタイミングを見計らったかのように彼が鼻先で囁く。

「結乃……口、少し開けて」

 素直に唇を緩めると隙間にそっと彼の舌が差し入れられ、ゆっくりと中を探られる。
 口の中と身体の芯がトロリと蕩けるような感覚につい鼻にかかったような声が出てしまう。

「……ん、耀さ……」