身代わり婚だったのに、極甘愛で満たされました~虐げられた私が冷徹御曹司の花嫁になるまで~

 伏せ気味の瞳でこちらを見つめてくる大人の男性の色気にあてられ、頬が熱くなってくる。

「受け入れられるか?」

 結乃はこんなに動揺して心臓がバクバクしているのに、耀はあくまで冷静に見える。

 だから結乃も何とか落ち着いて考えよう、対処しようと必死になる。

「よ……耀さんは、私とそういうことをしたいと」

「そうだな。俺も男だ。しかも君は俺の妻だ」

 すぐに真っ直ぐな答えが返ってくる。

(こういうことも奥さんの役割になるのなら、耀さん望むようにするべきなんだよね……)

 でも、”役割”は言い訳かもしれないと結乃は思った。

 彼に望まれたからだけではなく、自分の中に”この人をもっと知りたい”という切迫した感情があると結乃は気付いていた。

 その衝動に任せて結乃はおずおずと口を開く。

「あの……お察しかと思いますが、私今までそういった経験はなくて、それでもよろしければ……っ」

 どうぞ、と小声で俯いておずおずと彼のシャツの裾を掴む。

「……君のそういうのが無自覚だとしたら、相当タチが悪いな」

 耀はため息交じりにこぼすと、結乃の手を取ってリビングから連れ出した。