こちらを見つめる彼の瞳に見たことのないような色が浮かんでいる気がしてそのまま動けなくなる。
「耀さん?」
「結乃――」
「結乃ちゃん!」
耀の言葉の続きは自分の名を呼ぶ声で遮られた。
「え、巧巳君?」
振り向くとそこにはスーツ姿でビジネスバックを持った巧巳が立っていた。
結乃は突然現れた従兄弟に驚きつつ慌てて耀の腕から離れる。
「ど、どうしたの? 急にこんな所まで。大阪から戻って来たの?」
巧巳は結乃の質問には答えずツカツカとこちらにやってくる。
「母さんに聞いた。結乃ちゃん、どういうことだよ。急に結婚なんて」
いつも優しく穏やかな巧巳の顔が険しい。
「今まで伯母さんに聞いてなかったんだ……ごめんね。私から報告しなくて」
いろいろなことが急展開でこれまで自分の口から巧巳に結婚のことを報告しそびれていた。
次期当主となる巧巳に伯母は当然ながら話をしているだろうと勝手に思いこんでいたのだ。彼はずっと結乃のことを気に掛けてくれていたのに、薄情者だと気を悪くしてもおかしくない。
(今更だけどちゃんと話さなきゃ)
「あのね巧巳君、この人が――」
「結乃の夫の宇賀地耀です」
「耀さん?」
「結乃――」
「結乃ちゃん!」
耀の言葉の続きは自分の名を呼ぶ声で遮られた。
「え、巧巳君?」
振り向くとそこにはスーツ姿でビジネスバックを持った巧巳が立っていた。
結乃は突然現れた従兄弟に驚きつつ慌てて耀の腕から離れる。
「ど、どうしたの? 急にこんな所まで。大阪から戻って来たの?」
巧巳は結乃の質問には答えずツカツカとこちらにやってくる。
「母さんに聞いた。結乃ちゃん、どういうことだよ。急に結婚なんて」
いつも優しく穏やかな巧巳の顔が険しい。
「今まで伯母さんに聞いてなかったんだ……ごめんね。私から報告しなくて」
いろいろなことが急展開でこれまで自分の口から巧巳に結婚のことを報告しそびれていた。
次期当主となる巧巳に伯母は当然ながら話をしているだろうと勝手に思いこんでいたのだ。彼はずっと結乃のことを気に掛けてくれていたのに、薄情者だと気を悪くしてもおかしくない。
(今更だけどちゃんと話さなきゃ)
「あのね巧巳君、この人が――」
「結乃の夫の宇賀地耀です」



