『あら、この先どうしたってそうなるわよ。お父さんは私とふたりきりは嫌なのかしら』
『え、いやいや! そんなことない。もちろん君と一緒にいられるのも嬉しいから』
『あーもーいいから、早く行ったら? なんか天気悪くなりそうだから気を付けてね』
『うん。帰りに結乃の好きな今川焼買ってくるからね』
『やった!普通のと白あん一個づつ食べたい』
『よし、結乃にだけ白あんも買ってきてやる』
――お願い。ふたりを行かせないで。
止めなければならないことが分かっているのに、結乃はいつものように送り出してしまう。
『いってらっしゃい』
すると父と母の笑顔が視界からふいに消えた。
「――行っちゃだめ!!」
自分の声に驚いて結乃は目を開けると同時にベッドの上でガバリと身を起こす。心臓がドクドクと嫌な音を立てている。息を整えながら結乃は独り言ちた。
「ああ、この夢……久しぶりに見たかも」
両親は突然の事故でこの世を去った。
『え、いやいや! そんなことない。もちろん君と一緒にいられるのも嬉しいから』
『あーもーいいから、早く行ったら? なんか天気悪くなりそうだから気を付けてね』
『うん。帰りに結乃の好きな今川焼買ってくるからね』
『やった!普通のと白あん一個づつ食べたい』
『よし、結乃にだけ白あんも買ってきてやる』
――お願い。ふたりを行かせないで。
止めなければならないことが分かっているのに、結乃はいつものように送り出してしまう。
『いってらっしゃい』
すると父と母の笑顔が視界からふいに消えた。
「――行っちゃだめ!!」
自分の声に驚いて結乃は目を開けると同時にベッドの上でガバリと身を起こす。心臓がドクドクと嫌な音を立てている。息を整えながら結乃は独り言ちた。
「ああ、この夢……久しぶりに見たかも」
両親は突然の事故でこの世を去った。



