身代わり婚だったのに、極甘愛で満たされました~虐げられた私が冷徹御曹司の花嫁になるまで~

 毎日のように結乃の為にスイーツを買ってきたり、時には手作りする耀に湊が『専務、熱心に餌付けしてますねぇ』と呆れていたのを思い出し笑顔になる。

「そうか、君が笑って食べられる環境なら、少なくとも安心だ……もしかしたら宇賀地さんも君がかわいくてしょうがないのかもしれないな」

 後半は独り言のようにつぶやいていたのではっきりとは聞き取れなかった。

「巧巳君?」

「いや、いいんだ。これからも僕は君を従妹として大事にするつもりだよ」

 巧巳は切ない表情をした後、吹っ切れたように笑った。



 帰宅した結乃が着替えていると、耀が帰ってきた。今日は早めに仕事が終わったらしい。

 ふたりで夕食を準備し頂いたあと、リビングで食後のひと時を過ごす。

「結乃、これ」

 耀が皿にのせて持ってきたのはカラメルソースのかかった小さめのプリンだった。

「おいしそう! もしかして作ったんですか?」

「牛乳が余っていただろう? 牛乳と砂糖があればできる簡単なレシピで、しかも蒸すのはフライパンでできるから朝作っておいた」

「耀さんの女子力……いやお母さん力?」