「結乃ちゃん、急にごめん」
巧巳に呼び出されたのは病院からほど近いホテルのラウンジだった。
「大丈夫。相変わらず行ったり来たりで忙しいのね」
彼は今朝大阪から東京本社に来ていて、今日の深夜には戻るらしい。
(この前、耀さんと険悪な雰囲気になっちゃってたし、巧巳君の方もフォローしておいた方がいいよね)
そう思った結乃はここまで来たというわけだ。
(わぁ、素敵な雰囲気だなぁ。耀さん知ってるかな)
巧巳に座るように勧められ、アンティーク風の猫足の椅子に腰かけつつ結乃は思わず周りを見回す。
高級ホテルのラウンジなので洗練されているが、どこか懐かしい温かさもある。こういういい雰囲気の店を見つけると耀に教えたくなる。
スーツに身をきっちり着こなした巧巳は相変わらず清潔感のある好男子だが、少し緊張した面持ちだった。
コーヒーとモンブランケーキが運ばれてくる。美味しそうだと結乃が目を輝かせていると突然巧巳が口を開いた。
「結乃ちゃん、宇賀地耀とは別れた方がいい」
「えっっ?」
思いがけない言葉を投げかけられ、結乃は目を瞬かせる。
「姉さんの身代わりになったのはお金のためだったんだろう?」
巧巳に呼び出されたのは病院からほど近いホテルのラウンジだった。
「大丈夫。相変わらず行ったり来たりで忙しいのね」
彼は今朝大阪から東京本社に来ていて、今日の深夜には戻るらしい。
(この前、耀さんと険悪な雰囲気になっちゃってたし、巧巳君の方もフォローしておいた方がいいよね)
そう思った結乃はここまで来たというわけだ。
(わぁ、素敵な雰囲気だなぁ。耀さん知ってるかな)
巧巳に座るように勧められ、アンティーク風の猫足の椅子に腰かけつつ結乃は思わず周りを見回す。
高級ホテルのラウンジなので洗練されているが、どこか懐かしい温かさもある。こういういい雰囲気の店を見つけると耀に教えたくなる。
スーツに身をきっちり着こなした巧巳は相変わらず清潔感のある好男子だが、少し緊張した面持ちだった。
コーヒーとモンブランケーキが運ばれてくる。美味しそうだと結乃が目を輝かせていると突然巧巳が口を開いた。
「結乃ちゃん、宇賀地耀とは別れた方がいい」
「えっっ?」
思いがけない言葉を投げかけられ、結乃は目を瞬かせる。
「姉さんの身代わりになったのはお金のためだったんだろう?」



