君は、光の澱。
光の底に沈む、限りなく影に近い輝き。
僅かなその輝きで、
暗闇をさ迷っていた私に
光の存在を思い出させた。
君は、光の澱。
闇の中へと私を留める唯一の枷。そして救い。
目が眩むあの世界は、私の居場所じゃなかった。
これからはこの暗闇の中で、
君を道標に進むことにしよう。
君は、光の澱。
どれだけ影に近くても、君は光の一部。
君があの世界へ還る時、再び一人になる日が来る。
最初から、それが定めと知っているから。
痛くない。悲しくない。平気だ。
だから、その時が来るまでは、
見つめ続ける。忘れないように。
心から、記憶から消えないように。
ずっと、私の心の灯火の
一部であり続けるように。
今だけはずっと。
君の輝きを見つめ続ける。


