最悪だ。
ちゃんと告白しようと思ってたのに、勢いにまかせて言ってしまった。
「まぁ、そんなバカのことずっと好きな俺もバカだけどさ」
恥ずかしくて咲姫と目を合わせられなくて、視線をそらしながらそう言うと、咲姫もうつむいて黙り込んでしまった。
あ~あ。なんでこんな風にしか言えないんだろう。
やっぱり俺には甘い雰囲気で告白なんて無理だ。
「夏川~! 準備サボんなよ~!」
突然、気まずい沈黙を破って大声が聞こえた。
同じクラスの大野だ。
多分、俺がこっそりいなくなったのに気がついて探しにきたんだろう。
クラスに戻るのも面倒だけど、今はこの場から逃げたかった。
「やべ。俺戻るわ」
そう言いながら、慌ててその場から駆け出していた。
突然の告白を、咲姫はどう思っただろう。
あの驚き方だと、ホントに今まで俺の気持ちに気づいてなかったんだろうな。
ただの幼なじみとしか思われてないのはわかってる。
でも、少しは俺のこと男として見てほしい。
不器用な想いだけど……咲姫は、俺の初恋だから。
