天然クール王子は仔猫ちゃん溺愛中。


噂をすればなんとやら。

この際だから、はっきり言ってやる。

「おまえに咲姫は譲らねぇから」

カッコよく宣戦布告したつもりだったのに。

咲姫が男嫌いになったのは、俺が小さい頃に咲姫をからかっていたせいだと言われた。

なんとなくそうだろうとは思ってたけど。

「俺に宣戦布告する前に、咲姫に対して素直になれば?」

痛いところを突かれて、言い返せなかった。

確かに日生の言う通りなんだ。

高校生になった今も相変わらず顔を合わせればふざけてからかうことしかできない。

結局俺はガキの頃から成長できてないんだ。

でも、咲姫を好きな気持ちは譲れない。

幼稚園の頃からずっと好きだったんだ。

「球技大会でおまえのチームと対戦して勝ったら、咲姫に告るから」

悔しくて思わずそう口にした俺に、

「勝手にすれば?」

日生は余裕の表情でそう言った。

あの自信ありげな態度、ムカつく。

球技大会で絶対あいつのチームに勝ってやる。