やっぱり男子と話すのはちょっと緊張するな。
「貸して」
「えっ?」
日生くんはわたしの手から紙を取ると、いとも簡単に貼り替えた。
「……あ、ありがとう」
「篠宮ってホントにちっちゃいんだな」
いきなり禁句きたよ。
「悪かったね。好きでチビなんじゃないもん! そのせいでいつも“チビのくるくるパー”って言われて、ホントにイヤなんだから……」
……ってわたしなに言ってるんだろう。
こんなこと日生くんに言ってもなんにもならないのに。
思わずグチってしまったことが恥ずかしくなって、わたしはうつむいた。
「なんで? かわいいのに」
……え? “かわいい”??
全く予想していなかった言葉に驚いて顔を上げると、
「男からしたら、ちっちゃい方がかわいいと思うよ」
日生くんは人懐っこそうな笑顔を浮かべて言った。

