「この親睦会で告白したりとかカレカノになる人も結構いるらしいよ」
「そうなんだ」
「だからチャンスだよね!」
流風ちゃんがそう言って私に目配せした。
もしかして、伊吹ちゃんのこと……?
「私、お手洗い行ってくるね」
授業開始のチャイムが鳴る数分前、伊吹ちゃんがそう言って場を離れた。
「ってことで、協力よろしくね、咲姫」
「……えっ!?」
伊吹ちゃんがいなくなると、流風ちゃんがそう言ってニッコリ微笑んだ。
協力って、日生くんと伊吹ちゃんを近づけるための協力だよね……。
流風ちゃんにも伊吹ちゃんにも、私の本当の気持ちは話していない。
だから私は曖昧に頷くことしか出来なかった。
