天然クール王子は仔猫ちゃん溺愛中。


* * *


高校生活にも慣れてきて、クラスのみんなにも馴染み始めてきた4月の終わり。

わたしは相変わらず日生くんを含め男子とはほとんど話していない。

そんな、ゴールデンウィーク直前のある日の放課後。

「届かない~」

日直のわたしは、担任の先生に頼まれて掲示物の貼り替えをしようとしてるんだけど。

チビゆえにイスの上に乗ってもまだ目的の場所に手が届かない。わたしと一緒に日直のはずの須賀くんは部活に行っちゃったし。

流風ちゃんも部活見学に行っちゃっていないし。

明日から休みだからか、帰宅部の子達もみんなさっさと帰っちゃって、教室にはわたし以外誰もいない。

「はぁ…」

思わずため息が出る。

背が低いと、こういう時ホントに不便だ。

そんなことを思っていたら、突然教室のドアが開いた。

中に入ってきたのは……。

「日生くん?」

「篠宮? 何してんの?」

「あ…日直だから先生にこれ貼るの頼まれたんだけど、届かなくて……」