そして試合終了のホイッスルが鳴った。
チーム1列に並んで礼をしたその時、一瞬夏川がドヤ顔で俺の方を見てきた。
ムカつく。
結局、試合は終了直前まで同点だったが、あと少しのところで夏川にシュートを決められて、夏川のチームが優勝した。
あーあ。あいつ、ホントに咲姫に告るのか?
咲姫はどう答えるんだろう。
そのことを考えると、今から気になって仕方ない。
夏川には「勝手にすれば」って言ったけど、ホントは不安だ。
あいつには、俺の知らない咲姫と過ごした時間と思い出がある。
それに、咲姫も夏川には幼なじみとして気を許してる部分がある。
夏川が告ったことをきっかけに、意識しだすことだって充分ありえる。
でも、あいつに渡したくない。
夏川だけじゃない。
他の誰にも渡したくないんだ。
