図星だと思ったのか、夏川は悔しそうに下を向いた。
「球技大会でおまえのチームと対戦して勝ったら、咲姫に告るから」
そのまま歩き出した俺に夏川が言った。
「勝手にすれば?」
咲姫の様子を見てると、少なくとも咲姫は夏川を恋愛対象として見てない気がする。
夏川のせいで男嫌いになった咲姫が、夏川を好きな可能性は限りなく低いだろう。
* * *
球技大会当日。
俺のチームは順調に勝ち進み、学年クラス対抗の決勝まで残った。
決勝戦は、偶然にも夏川のチームと対戦することになった。
学年のイケメン対決と勝手に名付けられ、たくさんの女子がグラウンドの応援席に集まっている。
そのたくさんの女子の中で一際小柄な女子を見つけた。
咲姫だ。
隣には美原がいる。
女子の中でも長身の美原と並んでると、かなりの身長差だ。
