天然クール王子は仔猫ちゃん溺愛中。


みるみるうちに顔が赤くなってる。

そんな様子もなんだか可愛くて、

「お、仔猫ちゃんが照れてる~」

ついからかってしまう。

「こ…仔猫じゃないもん!」

必死に否定する咲姫。

「咲姫ってホントいちいち反応が面白い」

だから、つい構いたくなる。

からかってみたくなる。

触れたくなる。

「下校時刻だから早く帰れよ~」

不意に、外から先生の声が聞こえてきた。

そういえば、もうそんな時間なんだっけ。

最近、日が長くなってきたとはいえ、このへんはもう薄暗い。

「ほら、早く帰らないと仔猫ちゃんは狼に食われるぞ」

あれだけ無防備じゃホントに何されるかわからない。

これ以上ふたりきりでいたらやばい。

「……!? だから仔猫ちゃんじゃないってば!」

でも、咲姫はそんな俺の気持ちなんて全く気づいてなさそうで、相変わらず頬を赤くして恥ずかしそうに仔猫ちゃんを否定する。